昼でもなく夜でもない時間の狭間で語る物語
薄暮が広がる世界。
その一隅に色鮮やかなこんもりとした塊が盛り上がっています。
それは一つの大きな生き物のように動いていますが、小さなジェリービーンズの集まりでした。

ジェリービーンズたちは手に手に、槍を持ち剣を持ち動かなくなった龍を、一生懸命突き刺しています。
もう少しだ!士気が上がります。
ジェリービーンズの下では、今にも小さな龍が意識を失いそうになっていました。
珠を守る手からも力が抜けていきます。
その時、彼方から咆哮が聞こえ、風が巻き上がりました。
天の頂から何かが急降下を始めたのです。

最初は小さな点だったものが急速に大きくなり、全体像が見えた時
ジェリービーンズたちは震え上がりました。
急降下してきたものは、一体の龍でした。
空気が振動するような恐ろしい怒りを湛えています。
龍の勢いに飲まれ、ジェリービーンズたちは横たわる龍から離れました。
落ちて来た龍は勢いを弱める事も無く、ジェリービーンズを攻撃するわけでも無く
そのまま横たわる龍めがけて落ちていきます。
ここはimageしてください。
握りの寿司が一貫ある、とします。

その寿司ネタの上に、もう一つ寿司ネタを乗ねてみてください。
ぴったりと、です。
そんな感じで龍の上に龍が重なったのです!
もう一つimageしてください。
子どもたちの大好きな超合金ロボ、合体しますよね?
まさにその様に二つの龍は融合し、一つの龍になりました。
白銀に輝くメタリックな龍、完全体の龍。
二体の龍が持っていた珠も一つに溶け合いました。
【大和魂】と【和の心】
二つの文様も解けて、新しい文様に生まれ変わります。
【縄文】
と言う言葉が、浮かび上がりました。
光り輝く龍は天高く舞い上がっていきます。
遠く蒼い森からは、太古に失われた時を刻む音が聞こえ始めました。
その音に呼応するように、あちらからもこちらからも、止まっていた時を刻む音が聞こえ始めました。
もう一度、世界が始まる音です。
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