朝陽の久高島。
あとはナルハヤで島を離れたい。
宿の女将に挨拶をして、そのままフェリーに乗り込みます。

波の後ろに小さくなっていく久高島。
後ろ髪はひかれません。
沖縄本島に戻ると、正直ホッとします。
神の領域から、人の領域に帰ってきたのです。
ここは大丈夫。
久高島では太陽さえ陰、涼やかでヒンヤリとした島です。
一目散に安座真港を離れ、朝食提供をしてくれるホテルへ直行します。
泊まった宿は素泊まり。
探したら、安座真港から車で20分くらいのところに宿泊者でなくても朝食が食べられるホテルがありました。

エントランスを抜けてテーブルに案内されると、力が抜けます。
この普通の感じ。
まるで黄泉平坂を抜けてきて、ホッとしてるみたい( ´∀` )
やはり神ノ島は誰も彼もが行けるところではないし、住めるところでもありません。
本当に神に選ばれた人だけが安住できるところですよ。
神縁が無くては、とてもとても、居られない。
久高島には普通の観光客に混じって、日本中から神に呼ばれた人が行きます。
この神に呼ばれたと言う、この感覚をある島人は
「誰も呼んでない」と一笑しますが
沖縄という文化圏では、わりとアルアルです。
何しろ、巫女的な女性が連綿と神を祀って来た土地ですから、
私自身も沖縄本島で、海岸線にある礼拝所を探している時に土地の男性に場所を訪ねたら
「呼ばれたのか?」
と尋ねられましたから。

でもですよ。
呼ばれてる私が言うのもなんですが、
もしあなたが呼ばれた、と感じるなら
- 何が呼んでいるのか?
- なぜ呼んでいるのか?
- 本当に行ってもよいのか?
そのくらいは、確認する事をお勧めします。
沖縄という文化の中で、その中に生きる巫女的な、女性を呼ぶなら解るけど
なんで沖縄の神様が、海を超えた関西や東北の人を呼ぶの?

ホテルのプライベートビーチ
どんな縁があるのか?
ここですよ、確認した方が良いのは。
ご縁を確認して、それを納得したうえで行って下さい。
私見ですが、
久高島の神は聖なる存在ではあるだろうけれど
決して日本書紀に出て来るような、神ではないと思います。
日本書紀の神々を私は勝手に大和神界と呼んでいますが
いろんな神様がいるもので、人と似ているとは限りません。
そして島のルール、価値観を重んじて下さい。
本州の、沖縄本土の当たり前が通用するとは思わないで下さい。
島に暮らす人達に敬意を払って下さい。
侮ってはならないものを侮ると、とっても危ないです。
意味も無く、神は人を呼ばないと思うんですよ。
神もいろいろですから
久高島の神は決して、力のない神ではないですよ
畏れるべき神です。
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