久々にワンダーウーマンを見ました。
娯楽映画化と思いきや、意外と真剣な映画。
アメリカン・コミックは華やかな話と言うわけでもないのか
●使命の持つ者の宿命を切々と語る映画
使命を持つ者の孤独。
他の人は自分の日常を大切にして、安らかに暮らすのにワンダーウーマンだけは、そうは行かない。
幸せな人々の中で、一人だけ悲しみに耐えている。
何故そんなことごてきるのか?
callingに応えた時点で、視座が変わってしまったからだろう。
私達、と言う群れの中で生きる羊には戻れない。
それが使命を持つ者の葛藤らしい。
●使命とは学習して見つけるものでもないし、義務でもない、
『私の/僕の使命はなんでしょう?』
と聞かれることが増えたけど、気のせいでしょうか?
でも、ワンダーウーマンは、探さない。
その代わりに突き動かされる何かに従う。
他の人たちは彼女がどんな存在なのか知っているけれど、本人だけは知らされていない。
忘れてしまったのか、教えられていないからなのか。
記憶になくても、彼女はそれを求めていく。
使命とは思い出すものなのかもしれない
もしかしたら、実行のその時まで、忘れている方が都合が良いのかもしれない。
●喉からでが出るほどに『殺す』ことを切望する彼女
彼女は正義の味方に不似合いなほどに強く「殺す」と言う。
悪神を倒すではなくて、殺す。
ゴッドキラーとして生まれた彼女には、ご飯を食べるように当たり前のことなのかもしれない
使命は彼女の命の根本に刻印されていて、目覚めを待っているのだろう
●使命を持つものは孤独だ
みんなのために戦うけれど、彼女は孤独だ。
自分の悲しみを一人で抱えて、微笑む。
孤独を知っている彼女の笑顔は優しい。
彼女は群れから離れ、群れを守るための牧羊犬なってしまった。
群れの中から世界を見ることは、もうない。
群れから離れ、全体を見る。
もし、狼が近づいてきたら、戦う。
使命を生きる事が幸せなのかどうかは、計れない。、
それでも、そういう存在になってしまったので、あり方に従う。
個人的な幸せよりも、使命が重い。
使命を持つものは迷わない?迷っても使命をとる、結局は。
だってそういう風に出来てるから
DNAに書き込まれてるから
存在のあり方に従う方が、本望なのだろう。
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