先日、自宅で療養中の友人を見舞ってきました。
素敵なお家でしたよ。
それほど広くはないけれど、手入れの行き届いたお庭。
アンティークな家具を揃えた室内、趣味の良さがうかがえました。
彼女は抗がん剤の治療を受けていて、あまり状態は良くないと言っていました。
治療のために入院していましたが、家に戻り在宅での治療に切り替えたそうです。
「いつ何があってもおかしくない状態」
と言う説明を聞いて、慌てて出向いて行ったのですが、割と普通でした。
本人は激やせした。
と言っていましたので、骨と皮ばかりなのかと案じましたが、
ノンノン!・・普通でした。
20代の頃からの付き合いですが、彼女はその頃からずっとイラストを描き続けていました。
時々仲間と個展も開いていて、何回か見に行かせてもらいました。
可愛らしいイラストを幾つも見ましたよ。
そして、今は画集の制作に日々の費やしているそうです。
「50代になったらやろう、60代になったらやろう、と思っていただけで何もしてこなかった。」
「もっと早く、やっておけば良かった」
と、遠いまなざしを向けて言います。
「KACOさん、やりたい事は、出来るうちにやった方が良いよ。」
お互い、一瞬よりも長く見つめ合っていた気がします。
私は黙って頷き、彼女は紅茶を勧めてくれました。
彼女らしいウエッジウッドのイチゴ柄
どんな話をしたっけかなあ?
映画の話をしたり、芸能人の話をしたり、お互いのペットの話もして、気負いもなく、気おくれも無く良い時間でした。
気持ちよく解れたのですが、もう一度会えるのか?
そう思うと、夜なかなか寝付けませんでした。
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