箱根で迎える朝、早朝5時に目覚めました。
東向きの窓のカーテンを開けると山際がほんのり明るみ、太陽が昇ろうとしています。
晴天と黄砂が約束されてるのかな( ´∀` )
さて、活動開始です。
朝食までたっぷりありますので、昨夜は入れなかった大浴場へ行く事にします。
実は露天風呂大好き( ´∀` )
(・・残念な施設は全部、残念なのかしら?)
大浴場の帰り道、ボチボチと愚痴が零れる・・・
目隠しのバリアが貼ってあって、景観を楽しむような露天風呂では無かったです。
早朝の鳥の声と誰もいないお風呂を楽しんだ、と言うところで手打ちでしょうか。
朝食も残念も残念でしたねえ~、コスパ高過ぎ、箱根基準?
量少ない、品数少ない、サイドメニューは別料金。
何で、誰も反乱を起こさないんだ?
海外の人、この量で納得するの?日本人でも若い人・・いないかあ。
食事が良くないのは伝統なのかな?
Contents
朝から一日を台無しにする事は無い、気分良く出かけましょう。
気を取り直して、とりあえず出発
まずは登山電車に乗って、それから早雲山→大涌谷
着いてみると外国からの観光客が多くて、ここはハブ空港かって感じ。
山腹から煙が上がっていて、黒卵って言う温泉卵を売ってました。
お土産買う訳でもなく、見ているだけだと・・特に面白い事も無くムズムズして来ます。
「はい次!」
ガラスの森美術館、美しい庭園、美しいガラスの数々
ちょっとディズニー的な感じかな。
美術館は一棟だけだったみたいで、すぐにショップに行けます。
美術館と言うよりも、ショップに力を入れてるみたい。
実は以前私もヴェネチアに行ってます。
その時に、ヴェネチアングラスの妙は赤い色だと聞きました。
が、その赤い色は見当たりません。
日本人が好みそうなハーフトーンもの、現代的な美しいデザインのものが並んでいます。
一番奥の方ある赤いティーセットだけがヴェネチアングラスの赤でした。
それにヴェネチア作りましたよ。って保証される登録商標のついたものも箱根には無かった。
「どこで作られたものなの?」
って聞いたら
イタリアと言っていたけれど、イタリアも広いのかあ。
さて本日の予定はクリア、時間は正午過ぎ。
このまま帰路についても良いのだけれど、手の中には箱根フリーパスが残っています。
ランチを食べても時間に余裕はあるでしょう。
なので、芦ノ湖の海賊船!
乗る事にしました。
遥々来たぜ、芦ノ湖。ふたたび乗るぞ海賊船
来ては見たけれど、海賊船乗り場は長蛇の列。
しかも、そのほとんどが外国の人、箱根は海外に占拠されてま~す。
帰ろうかな・・と思うと列が少し動く・・また動く。
そんな感じで割と早く海賊船に乗れました。
海賊船クイーン芦ノ湖
ゆっくりと船は動き出し、湖畔の景色が流れていきます。
緑の木々の中で桜が咲いています。
東山魁夷の絵を見ているかのような美しさ。
20年前に海賊船に乗った時は、全く理解出来ない美しさでした。
何が面白いの?と思いながら乗っていました。
だけど今は、解る。
対岸に見える赤い鳥居の意味も、分かる。
これが成長、これが人生かあ・・・
20年前の姦しさの末に、今一人でこうして旅をしている。
ある意味、人生の山、登ったなあ。
かつての私は旅立ちの準備をするヒーロー
思い返してみると、20年前の私は、種だったな
自分の事も、世界の事も、未来の事も何も知らなかった。
望みも能力も潜在していて未だ未知数。
平和な日常の繰り返しの中で、揉め事もあったけど平和に暮らしていました。
今の私には、20年前の私が見える。
彼女がこれから超えて行こうとする全ての道が見えます。
彼女が何を突破していくのか?
どんな孤独に耐えていくのか?
獲得する智慧、失う諸々、敵が倒れていく瞬間。
20年前の私は旅立つ前のヒーローかあ・・・
これから何が起きるのか?
危機を安全に交わすルートを教えてあげたい。
でも、知ってしまったら彼女は怯むかもしれない、怯えるかもしれない。
知らないからこそ、安全に超えて行ける危機もあると言う事か。
多分いくつかの分岐点の変更はあっても、彼女は私がいるこのポイントに来るでしょう。
自ら歩こうが、泣きながらだろうが彼女の道は変わらない。
彼女はベストを尽くすだろう。
なぜなら、彼女は自分の未来を信じているから。
そして、知らないという事で彼女は守られる。
湖面の波を見つめながら、ちょっとウルウルする。
不思議な時間のパラドックスの中に落ちたみたい。
今の私と過去の私がリンクして同時に生きている。
そして過去の私が、今の私を目指して歩き始める。
今の私も未来を信じて一歩を踏み出す。
無限のループが拡がる。
未来の私は、今の私をどう見つめるのか?
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