昼でもなく夜でもない時間の間で囁く物語
さわやかな風が吹く草原
乳白色の螺旋階段を降りて行きます
一つの門が現れ、門を開けて中に入ります
川の流れの中にいるような不思議な感覚
やがて辺りは影に覆われ、天も地も左右も無くなりました
徐々にピラミッド構造の神殿が見えてきました
中に入ると基底部は方形
床は二段構造構造になっていて、数段の階段を降りると、さらに下に降りることが出来ます
正面は祭壇、三方は壁です
祭壇の左右に金魚鉢を伏せたような球体を乗せた台が2つあります
まるで神社の狛犬のようです
球体は液体で満たされ、中には一つに一体づつの胎児
手足が時々動きます
一人の巫女がやってきました。
球体の傍に立ち尽くす横顔は悲しそうです
彼女は遠見の力があり、遠い未来を見ることが出来ます
彼女は自分が知ってしまった未来の様に、圧倒されてしまったのです
世界の終わりを知ってしまったものの常です
届かぬ胎児を抱きしめるかのように、そっと水球に手をおいて包み込みます
なるほど、未来があれではこの子が必要なはず・・
彼女の知る言葉では、この胎児は【新しい人】と説明されます
末世を救うために用意された子どもたち
多くの人々の死が、子どもたちの目覚めを呼ぶ
遥かな時間を見据えて用意された子ども
未來の人々はこう呼ぶ
「世界大統領」
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