薄暮に囁く物語14/仏様が錬成する魂の結晶

昼でもなく夜でもない薄暮の中で語る物語。

虫の声は鳴きやみ、まだ鳥の声はない静寂の中ヒタヒタヒタと湿った足音が近づいてきてます。

 

鬼灯の提灯を持ったカエルさんがです。

案内され、地下へと降りていくと見えてきたのは大きな仏様の寝姿。

安らかなお顔と思いきや・・

ぱっ!と目が見開き、動き始めました。

 

仏様はゆっくりと起き上がると

「さあ、仕事を始めましょう」

と静かな口調で言います。

 

それに応える返事は背後から。

振り返るとそこには銀と黒の甲冑を着た騎士。

背後には縛り上げられた罪人、と見える人々。

「・・・前に出ろ」

カエルさん達がぐるぐる巻きにされた人の中から一人を選びだしました。

「嫌だあああ〜〜〜」

 

叫び声も虚しく仏様の腕が伸びてきて

パクっ・・もしゃもしゃもしゃ

「次!」

 

名前を呼ばれた罪人は、嫌も応もなく仏様の前に押し出されます。

罪人の頭に仏様の手が伸びて、摘まみ上げられ口の中にin.

 

仏様は美味しそうに、もしゃもしゃしてます。

その後も何人もの人がいただきます、されました。

 

あまりのことに甲冑を着た騎士に聞きます

「これで、良いの?」

「良いの、良いの」

全く気にしていない騎士様。

 

仏様は最後の一人をもしゃもしゃしながら、小骨を吐き出すように

口の中に残ったものを吐き出しました。

ペッ!

キラキラと光るものが放物線を描いて飛んできます。

うまい具合にキャッチ!

 

それはなんとも美しい水晶でした。

仏様はまた横になり、目を閉じて動かなくなりました。

 

さあ、この水晶をどうするのか?

カエルさんたちが会議を始めました。

 

「魂の結晶は、騎士に持たせればよろしい。」

「こいつに渡したら、簡単に盗まれる!」

「しかし、騎士は未来でこれを必要とするぞ。新しい国作りが始まるからな」

じゃぁハートチャクラの中に入れてプロテクションをかけましょう。

それならばと全員一致

 

これで一件落着。

解散です。

風が吹いて、また時が動き始めます。

 

 

 

 

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#最後の審判 

#人類の選択 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ようこそ、いらっしゃいませ。あなたが来てくれてうれしいです 振り返ってみると幼い頃の記憶は幼稚園の入園式から、それ以前はあやふやです。小学生の頃の夢は宇宙飛行士、中学生の頃は漫画家。けど誰にも言えなくて、もっと現実的な美術系の学校に行くことにしました。 でも、大学受験コケました。合格圏にいたはずの4年生大学を面接で失敗、その年は補欠の繰り上がりも無く、あえなく短大へ。人生の厳しさを知った春でした。ショックだった。でも今思うと、それは必然だったと思う。だって、その短大に行かないと出会えないと言う人が未来で待っていたから。いわゆる前世の恋人。 前世をトレースするかのように恋をして、同じように破局しました。私としては成就させたかったのだけれど・・ ここでも、ショックでフリーズした私を見逃さなかったのが実の母。 失恋の痛手で自己愛も自尊心も遥かにゼロに近くなっていた私は母の言いなりに見合いをして結婚してしました。 そこからが魂の修行の日々、過酷だったあ。 結婚して7年間は本当の自分を箱に入れて、母の言いなり、お人形のような生活に甘んじました。 7年目の早春、はっと我に返って唖然としました。 嫌いなものを黙って受け入れた人生は、大嫌いなもので満ち溢れていました。ウンザリしました。乳飲み子を含む三人の子どもがいて、介護一歩手前の祖父母がいて、しがみついて話さない母親、好みじゃない夫。 ここから私がもともといた場所までは遥かに遠い、地の果てまで飛ばされたかのようです。 ここから自分を取り戻していく泥沼を歩くような人生が始まりました。 手始めに人生で初めて母に「NO!」と言い、ついでに夫にも「これ以上子どもは生まないから。」と言いました。 弱い、と思っていた存在が逆らうと、ハチの巣を突っついたような気分になるようで、二人からの風当たりは強くなりました。 それでも後戻りする気はないし、前進あるのみ、心理学を学び、精神世界へ足を踏み入れました。そのうち直観力も自然に身につき、良きメンターに巡り合いました。 今思えば敵と思っていた存在が一番のメンターだったかもしれない。彼らがいなくて、ただの幸せな人生だったら、ここまで来なかった。 今、使命を実行できるのも彼らのおかげです。この場を借りて「ありがとう」