昼でもなく夜でもない薄暮の中で語る物語。
虫の声は鳴きやみ、まだ鳥の声はない静寂の中ヒタヒタヒタと湿った足音が近づいてきてます。
鬼灯の提灯を持ったカエルさんがです。
案内され、地下へと降りていくと見えてきたのは大きな仏様の寝姿。

安らかなお顔と思いきや・・
ぱっ!と目が見開き、動き始めました。
仏様はゆっくりと起き上がると
「さあ、仕事を始めましょう」
と静かな口調で言います。
それに応える返事は背後から。
振り返るとそこには銀と黒の甲冑を着た騎士。
背後には縛り上げられた罪人、と見える人々。

「・・・前に出ろ」
カエルさん達がぐるぐる巻きにされた人の中から一人を選びだしました。
「嫌だあああ〜〜〜」
叫び声も虚しく仏様の腕が伸びてきて
パクっ・・もしゃもしゃもしゃ
「次!」
名前を呼ばれた罪人は、嫌も応もなく仏様の前に押し出されます。
罪人の頭に仏様の手が伸びて、摘まみ上げられ口の中にin.
仏様は美味しそうに、もしゃもしゃしてます。
その後も何人もの人がいただきます、されました。
あまりのことに甲冑を着た騎士に聞きます
「これで、良いの?」
「良いの、良いの」
全く気にしていない騎士様。
仏様は最後の一人をもしゃもしゃしながら、小骨を吐き出すように
口の中に残ったものを吐き出しました。
ペッ!

キラキラと光るものが放物線を描いて飛んできます。
うまい具合にキャッチ!
それはなんとも美しい水晶でした。
仏様はまた横になり、目を閉じて動かなくなりました。
さあ、この水晶をどうするのか?
カエルさんたちが会議を始めました。
「魂の結晶は、騎士に持たせればよろしい。」
「こいつに渡したら、簡単に盗まれる!」
「しかし、騎士は未来でこれを必要とするぞ。新しい国作りが始まるからな」

じゃぁハートチャクラの中に入れてプロテクションをかけましょう。
それならばと全員一致
これで一件落着。
解散です。
風が吹いて、また時が動き始めます。
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#最後の審判
#人類の選択
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