薄暮に囁く物語11/ 復活する縄文の心

昼でもなく夜でもない時間の狭間で語る物語

薄暮が広がる世界。

 

その一隅に色鮮やかなこんもりとした塊が盛り上がっています。

それは一つの大きな生き物のように動いていますが、小さなジェリービーンズの集まりでした。

ジェリービーンズたちは手に手に、槍を持ち剣を持ち動かなくなった龍を、一生懸命突き刺しています。

もう少しだ!士気が上がります。

 

ジェリービーンズの下では、今にも小さな龍が意識を失いそうになっていました。

珠を守る手からも力が抜けていきます。

 

その時、彼方から咆哮が聞こえ、風が巻き上がりました。

天の頂から何かが急降下を始めたのです。

最初は小さな点だったものが急速に大きくなり、全体像が見えた時

ジェリービーンズたちは震え上がりました。

 

急降下してきたものは、一体の龍でした。

空気が振動するような恐ろしい怒りを湛えています。

 

龍の勢いに飲まれ、ジェリービーンズたちは横たわる龍から離れました。

落ちて来た龍は勢いを弱める事も無く、ジェリービーンズを攻撃するわけでも無く

そのまま横たわる龍めがけて落ちていきます。

 

ここはimageしてください。

握りの寿司が一貫ある、とします。

 

その寿司ネタの上に、もう一つ寿司ネタを乗ねてみてください。

ぴったりと、です。

そんな感じで龍の上に龍が重なったのです!

 

もう一つimageしてください。

子どもたちの大好きな超合金ロボ、合体しますよね?

まさにその様に二つの龍は融合し、一つの龍になりました。

 

白銀に輝くメタリックな龍、完全体の龍。

二体の龍が持っていた珠も一つに溶け合いました。

【大和魂】と【和の心】

二つの文様も解けて、新しい文様に生まれ変わります。

【縄文】

と言う言葉が、浮かび上がりました。

光り輝く龍は天高く舞い上がっていきます。

 

遠く蒼い森からは、太古に失われた時を刻む音が聞こえ始めました。

その音に呼応するように、あちらからもこちらからも、止まっていた時を刻む音が聞こえ始めました。

もう一度、世界が始まる音です。

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ようこそ、いらっしゃいませ。あなたが来てくれてうれしいです 振り返ってみると幼い頃の記憶は幼稚園の入園式から、それ以前はあやふやです。小学生の頃の夢は宇宙飛行士、中学生の頃は漫画家。けど誰にも言えなくて、もっと現実的な美術系の学校に行くことにしました。 でも、大学受験コケました。合格圏にいたはずの4年生大学を面接で失敗、その年は補欠の繰り上がりも無く、あえなく短大へ。人生の厳しさを知った春でした。ショックだった。でも今思うと、それは必然だったと思う。だって、その短大に行かないと出会えないと言う人が未来で待っていたから。いわゆる前世の恋人。 前世をトレースするかのように恋をして、同じように破局しました。私としては成就させたかったのだけれど・・ ここでも、ショックでフリーズした私を見逃さなかったのが実の母。 失恋の痛手で自己愛も自尊心も遥かにゼロに近くなっていた私は母の言いなりに見合いをして結婚してしました。 そこからが魂の修行の日々、過酷だったあ。 結婚して7年間は本当の自分を箱に入れて、母の言いなり、お人形のような生活に甘んじました。 7年目の早春、はっと我に返って唖然としました。 嫌いなものを黙って受け入れた人生は、大嫌いなもので満ち溢れていました。ウンザリしました。乳飲み子を含む三人の子どもがいて、介護一歩手前の祖父母がいて、しがみついて話さない母親、好みじゃない夫。 ここから私がもともといた場所までは遥かに遠い、地の果てまで飛ばされたかのようです。 ここから自分を取り戻していく泥沼を歩くような人生が始まりました。 手始めに人生で初めて母に「NO!」と言い、ついでに夫にも「これ以上子どもは生まないから。」と言いました。 弱い、と思っていた存在が逆らうと、ハチの巣を突っついたような気分になるようで、二人からの風当たりは強くなりました。 それでも後戻りする気はないし、前進あるのみ、心理学を学び、精神世界へ足を踏み入れました。そのうち直観力も自然に身につき、良きメンターに巡り合いました。 今思えば敵と思っていた存在が一番のメンターだったかもしれない。彼らがいなくて、ただの幸せな人生だったら、ここまで来なかった。 今、使命を実行できるのも彼らのおかげです。この場を借りて「ありがとう」