Hypno/ Shapeshifter(ある惑星の革命)

昔々(笑)、私がヒプノを月一くらいで受けていた頃の話です。

暗いセッションルームでリクライニングソファに体を預けています。

一呼吸するたびに、ゆっくりと左脳から解放される私。

やがて時間と距離を超えた世界が広がり、私の時間旅行が始まります。

 

ぼんやりとした空間を感じ始め、違う自分の中にいることを知ります。

ここが地球なのか、他の星系なのか?

知る手がかりはありません

この世界全体に意識を広げ、どんなところなのか知ります。

今の地球ほどの文明はないようです

人々は火は使えるし、言葉もあるし、簡単な衣も来ているけれど貧しい暮らしをしています。

文明の黎明以前の暮らし、と感じられます。

 

地球と違うのは知的生命体の数。

地球なら人間と言われる知的生命体が、2種類いる事です。

 

完全な支配の構造が作られ、一方に労働を一切まかせています。

いわゆる奴隷、それが先に話した人たちです。

多くの人たちが、奴隷として貧しい暮らしをしているのに対し

上位種は少ない人数で高度な科学水準と贅沢な生活を維持し、絶大な権力を執行していました。

 

私は初老に近い、男性です。

奴隷として使役される人間たちの長でした。

長年にわたり人間を束ね、上位種に仕えています。

 

上位種は圧倒的な力の差を見せつけ支配しています。

私達は種として既に劣っていて彼らに仕えるしかない、と刷り込まれていたのです。

 

嫌な事に、その上位種は生贄を要求するのです。

私達の生贄の血を啜って長寿を得ていました。

何人も何人も彼らのもとに送りながら、私はある計画を練っていました。

 

そして、とうとうその計画が実行される時が来ました。

私達は反乱を起こしたのです。

絶対に逆らえないと、刷り込まれてきた彼らに戦いを挑み、勝利しました。

勝利のあと煙の中、逃げ惑う上位種。

彼らを見ると、後ろ姿には尻尾が生えているのです。

明らかに人とは違います。

彼らは人の血を吸うことで人間に変身できる能力がありました

 

戦いに負けた今は血を補給することができず変身が個々に解けていくのです

「すご・・尻尾がある」

私は催眠下で見えるものを伝えていきます

 

「どんな尻尾ですか?」

「えっ・・・?」

「犬の尻尾のようにフサフサしてますか?」

 

・・ああ、なるほど

「いいえ」 

私は見ているものを言葉にしました。  

 

時間を巻き戻し、現在に戻ります

今に戻ると眩しくて眩惑されます。

セラピストが聞きます

 

「あなたも血を飲んだのですか?」

なぜ、それを聞く?・・訝しみながらも答えます。

 

「飲んでいません、どから私の体は年老いていました」

セラピストは、確信を得たかのように頷きます

「そうですか」

「実はKacoさん、人間は同種を血を何度も摂取できるようには出来ていないのです。体が受け付けなくなってしまう」

「そうなんだ・・」

あとは簡単なやり取りをしてその部屋を出ました。

帰り道はウルトラ怪獣を見ながら歩きました。

 

最近、なぜかこの時の事が引っかかるのです。

一番引っかかるのは、最後に聞いたセラピストの言葉です

彼女はなんて言ってましたっけ?

あなたは気になりませんか?

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ABOUTこの記事をかいた人

ようこそ、いらっしゃいませ。あなたが来てくれてうれしいです 振り返ってみると幼い頃の記憶は幼稚園の入園式から、それ以前はあやふやです。小学生の頃の夢は宇宙飛行士、中学生の頃は漫画家。けど誰にも言えなくて、もっと現実的な美術系の学校に行くことにしました。 でも、大学受験コケました。合格圏にいたはずの4年生大学を面接で失敗、その年は補欠の繰り上がりも無く、あえなく短大へ。人生の厳しさを知った春でした。ショックだった。でも今思うと、それは必然だったと思う。だって、その短大に行かないと出会えないと言う人が未来で待っていたから。いわゆる前世の恋人。 前世をトレースするかのように恋をして、同じように破局しました。私としては成就させたかったのだけれど・・ ここでも、ショックでフリーズした私を見逃さなかったのが実の母。 失恋の痛手で自己愛も自尊心も遥かにゼロに近くなっていた私は母の言いなりに見合いをして結婚してしました。 そこからが魂の修行の日々、過酷だったあ。 結婚して7年間は本当の自分を箱に入れて、母の言いなり、お人形のような生活に甘んじました。 7年目の早春、はっと我に返って唖然としました。 嫌いなものを黙って受け入れた人生は、大嫌いなもので満ち溢れていました。ウンザリしました。乳飲み子を含む三人の子どもがいて、介護一歩手前の祖父母がいて、しがみついて話さない母親、好みじゃない夫。 ここから私がもともといた場所までは遥かに遠い、地の果てまで飛ばされたかのようです。 ここから自分を取り戻していく泥沼を歩くような人生が始まりました。 手始めに人生で初めて母に「NO!」と言い、ついでに夫にも「これ以上子どもは生まないから。」と言いました。 弱い、と思っていた存在が逆らうと、ハチの巣を突っついたような気分になるようで、二人からの風当たりは強くなりました。 それでも後戻りする気はないし、前進あるのみ、心理学を学び、精神世界へ足を踏み入れました。そのうち直観力も自然に身につき、良きメンターに巡り合いました。 今思えば敵と思っていた存在が一番のメンターだったかもしれない。彼らがいなくて、ただの幸せな人生だったら、ここまで来なかった。 今、使命を実行できるのも彼らのおかげです。この場を借りて「ありがとう」