肌寒い雨の日、近くで事故が起きたから

鬼滅の刃の主人公炭治郎君が

「人の為は巡り巡って自分のため」

熱く語るんだけど・・

私自身もそうだと思ってきたのだけれど・・

 

大きく疑問を感じる事がありました。

それは肌寒い雨の降る夕暮れ時です。

   

近くの交差点で衝突事故がありました。

信号が変わった途端の車同士の衝突でした。

幸いスピードを出し切っていなかったので、車だけが中破!

のろのろと車は路肩に移動し始めましたので、運転手は無事のようでした。

 

私は横断歩道のところで、信号待ちをしており一部始終を見てました。

車から出てきたドライバーをまじまじと見ると、子ども達が小学生の頃のママ友です。

もう一人運転手は若い職人風の男性。

それぞれ警察やら保険屋など、連絡を取るのに大忙しです

 

普段平和な日常は一転し、近隣の住人が何事か?と出てきます。

傘を差し薄着で警察を待つ彼女は心細そうでした。

まだ空気は肌寒く、雨は冷たい頃です。

しかし・・・警察は来ない。

このままでは埒が明かない・・

 

私は一旦家に帰り、ポットに熱い紅茶を入れ、事故現場に戻りました。

彼女が寒いだろうと思ってジャケットも持っていきました。

彼女の肩にジャケットを掛け、紙コップに湯気の出る紅茶を注いで、その場にいる他の人達にも勧めます。

こんな緊張感のある時に、あった買い物をおなかに入れると解れますよね。

それでも警察が全く来る気配はありません。

 

このまま野次馬に徹する事にも疲れ空腹もあり、私は自宅に戻りました。

帰宅して夕ご飯を作り、さあ食べようか?と言う頃に

ママ友はジャケットを返しに来てくれました。

事故の後処理って案外時間がかかるものですね。

 

彼女はすまなそうに小さく丸めたジャケットを私に差し出します。

それを見て、私はハッとしました。

 

そう、私のジャケットは防水ではないのです(^_^;)

小さな塊はぐっしょり濡れてしまっています。

広げてもシワだらけでしょう。

お気に入りのジャケットでした。

 

全く考えいなかったオチです。

彼女のことは考えたけど、自分が受け取る結果については真っ白でした。

湧き上がる後悔

私の中の幼心が、怒り心頭です。

 

私の中には

紅茶を飲んでホッとする彼女

ジャケットで雨を避け、安心する彼女の絵面しかなかった。

 

グシャグシャに濡れたジャケットを受け取った時の自分の気持ちを考えれば良かった。

お気に入りのジャケットでも、他人からみたらただのジャケット。

ただのバスタオルでも良かったんだ、もしくはレインギアでも・

 

これで良いのかな?

他人は良くても、自分は良くない。

もっと自分を省みた関わり方をしたほうが良いのではないかな?

 

と、疑問が浮かび上がります

下手すれば狡い人に利用されるんじゃない?

されてきたんじゃない?

 

恐いです。

人生遅い気づきです。

でも、大きい

 

 

 

 

 

 

#人助けと自分助け

#雨の日の事故

#なかなか来ない警察

#あったかい飲み物が心をほぐす

#親切のあり方

#お節介か親切か?

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ABOUTこの記事をかいた人

ようこそ、いらっしゃいませ。あなたが来てくれてうれしいです 振り返ってみると幼い頃の記憶は幼稚園の入園式から、それ以前はあやふやです。小学生の頃の夢は宇宙飛行士、中学生の頃は漫画家。けど誰にも言えなくて、もっと現実的な美術系の学校に行くことにしました。 でも、大学受験コケました。合格圏にいたはずの4年生大学を面接で失敗、その年は補欠の繰り上がりも無く、あえなく短大へ。人生の厳しさを知った春でした。ショックだった。でも今思うと、それは必然だったと思う。だって、その短大に行かないと出会えないと言う人が未来で待っていたから。いわゆる前世の恋人。 前世をトレースするかのように恋をして、同じように破局しました。私としては成就させたかったのだけれど・・ ここでも、ショックでフリーズした私を見逃さなかったのが実の母。 失恋の痛手で自己愛も自尊心も遥かにゼロに近くなっていた私は母の言いなりに見合いをして結婚してしました。 そこからが魂の修行の日々、過酷だったあ。 結婚して7年間は本当の自分を箱に入れて、母の言いなり、お人形のような生活に甘んじました。 7年目の早春、はっと我に返って唖然としました。 嫌いなものを黙って受け入れた人生は、大嫌いなもので満ち溢れていました。ウンザリしました。乳飲み子を含む三人の子どもがいて、介護一歩手前の祖父母がいて、しがみついて話さない母親、好みじゃない夫。 ここから私がもともといた場所までは遥かに遠い、地の果てまで飛ばされたかのようです。 ここから自分を取り戻していく泥沼を歩くような人生が始まりました。 手始めに人生で初めて母に「NO!」と言い、ついでに夫にも「これ以上子どもは生まないから。」と言いました。 弱い、と思っていた存在が逆らうと、ハチの巣を突っついたような気分になるようで、二人からの風当たりは強くなりました。 それでも後戻りする気はないし、前進あるのみ、心理学を学び、精神世界へ足を踏み入れました。そのうち直観力も自然に身につき、良きメンターに巡り合いました。 今思えば敵と思っていた存在が一番のメンターだったかもしれない。彼らがいなくて、ただの幸せな人生だったら、ここまで来なかった。 今、使命を実行できるのも彼らのおかげです。この場を借りて「ありがとう」