季節外れですが、沖縄に行ってきました。
一人旅なのでレンタカーで移動、一日の大半を車の運転に費やした感じです。
何も複雑な事を考えない、目の前を通り過ぎていく景色をただ見ていく。
一日は単調ですぐに日が暮れてしまいます。
旅の途中、私はやはり道を失います。
海岸沿いの細い道。
毎度のように、宇宙からの助けを待ちます。
必ず助けが入ります。
一人目、地元の人ですか?と聞くと違うと言う答え。
ほど無く二人目が到着
聴けば土地の人、生きたい場所を伝えると案内てくれると言います。
70代くらいの男性です。
車を降りて海岸線を人気のない方に案内してくれます。
「拝所だけど、今はもう水は出ないよ」
大きな岩の傍を回り込む様に通り過ぎると、見えないかったところで昼寝をしていた男性がいました。
お互いビックリです。
その男性が起き上がると
「呼ばれたのかい?」
と聞いてきます。
私は笑って頷きました。
それ以上の追及はありません。
かつて、拝所であった云う海岸沿いのその場所に着くと自然と男性は後ろに下がりました。
私一人にしてくれます。
私は天を見上げ、海を見渡し、少しの間、佇みます。
振り返ると道案内をしてくれた男性は既に来た道を戻り始め、昼寝をしていた男性もまた寝そべっています。
私は後を追うような形で歩き始めました。
(なんて話が簡単なの?)
(こんなに話の分かる土地があるかしら?)
きっと連綿と続いた沖縄の巫女たちの、存在があればこそなのでしょうね。
土地に呼ばれる、それは馴染み深いものなのかもしれません。
関東で言ったら、変な目で見られかねないわ。
コメントを残す