無条件の愛と言うとどんな事をイメージしますか?
ワクワク、フワフワ、バラ色の愛、歓喜に震える愛
母性愛の上を行く愛、恋人への愛の上を行く愛。
優しく愛情にあふれている、全てを愛し受け入れる至上の愛。
のような気がしませんか?
私はずっと疑問でした、
【無条件の愛って何だろう】ってね。
ただ、とても静かで冷静なものだろうと、どこかで想像していました。
なぜ、弱肉強食のシステムは愛の名のもとに成立するのか?
食べられる側に恐怖があるのだから、極悪非道なシステムなんじゃないのか?
なぜ、無条件の愛は、無慈悲さを許すのか?
ウサギを狙う狐にも、子どもがいてその子どもも熊に食べられるかもしれない。
木の枝に卵を産み付ける蛙がいて、(゜゜)~になって川に落っこちると下には口を開けた水棲生物の成体がいる。
稚魚が母親の体のどのあたりを泳いでいたかで、全身に浴びるフェロモンが違って、雄雌が決まる。とか
とにかく自然界はえげつない。
そのえげつなさを全て愛の名のもとに成立させるのが、無条件の愛。
優しいとか、情のあるシステムではない。
生きるための全てが許されるシステム、とても合理的なシステムと言えると思います。
そんなの酷いからやめてとか、
可哀想とか、
そう言う情状酌量の余地はない。
正確に時を刻む時計の針のように、みんな文句も無く
食べられて、食べて、死んでまた生まれる。
生きるための戦略を全て受け入れる。
それが、無条件の愛と言うもののような気がします。
写真提供 / Nagisa Inoue
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